そろそろ一度UKを離れます。East Actonの仮づまいから
気がついたら一ヶ月も更新していませんでした。
8月終盤から9月にかけてほんとうにいろいろなことがありました。
いいこともあまり良くないことも。
とはいえ、あまり良くないことはあくまで「あまり」であり、深刻に悪いことにはなりませんでした。
8月の最終日に、ロンドンの西、広い原っぱと刑務所のある町に引越しました。というのも、新学期まで4ヶ月もあるため一度UKを離れることにしたため8月で前のフラットを解約したからです。
ほんとうは、10月末までVISAがとれたのでそのまま継続申請すれば1月までいることもできたのですが、そういうことをしていると2年あまり日本に帰ることも無くなってしまいます。
それにもう一度UKでVISAを更新する気が正直しません。高いし時間がかかる。(具体的には5万円とパスポート提出したまま最大3ヶ月待ち)
そんな経緯で帰国までの2週間ほど、2ベットルームある友人宅の一部屋を借してもらうことにしたのです。
そこはEast Actonといいます。ロンドンの西。Zone2の入り口です。
刑務所の前には広大な草原が広がっていて、ここを新しいランニングコースにしました。ときどきキツネに遭遇するほどのどかなところです。
この家は、記者のご夫婦のもので、家の中は図書室のように本がたくさんあり、アンティークの家具がよく似合います。イギリスの典型的な昔風の住宅で庭にはときどき猫が遊びに来ます。
家に誰かがいて明かりがついているというのはいいものです。自分も貸主とも帰りが遅い日も多くて、あまり一緒に何かとい う機会は少なかったけど、食事をシェアしあったり、庭の猫を呼び入れたりした時間がシンプルだけいい時だなと思いました。
夜になると、ときどきキツネが鳴きます。あんまり聞いたことがない鳴き声もいろいろします。
古くて大きな木の机には、箱型のラジオがあって、BBCニュースを流しっぱなしにするようにしています。パソコンでも聞けるのに、やはり専用機でスイッチを入れるだけというのが継続するポイントだという単純なことに気がつきました。
こ のいろいろあっとという中のひとつは、自分のListening力の弱さを再発見したことです。これまで教材で綺麗な発音を効きすぎていたため(も ちろん授業などは様々な発音ですが)、いわゆるイギリスで話されている多様な発音で時事ネタを十分に理解することが弱いと大学のアセスメントで判明したのです。
それからというものの、ほぼ一日中BBCを聴いていました。そのおかげでかなり英国のニュース通になったような気がします・笑
英国生活でテレビもラジオも持っていなかったこともあり、意識しなければ自分が生活している国の時事すらまともに理解していません。
こ れは、この国で学ぶ者、しかも見る知る、写す、書くということを専門的にやろうとするものには致命的な欠落になります。そこに暮らす人々の今や過去、未来 への見通しを知らずして、その裏側にあるものを分析することなど到底できません。このあたりは、異国にいても母国の情報が簡単に手に入る時代のマイ ナス点でしょう。
でも、今回の経験で、改めて情報をUK側にシフトしてみることにしました。
あと、ものを考えたり、取材したり、著述する専門家の家主が長い時間をかけて整えた家に仮づまいさせてもらうというのは良い経験です。
たとえば、ランプと広い木の机、快適な椅子。こういう要素が何かに集中するときにどれくらい大切かもわかりました。
あとキッチンには、ル・クルーゼのフライパンや鍋があって、その使い心地にはじめて感動しました。
毎日使うものにお金を惜しんではいけないなと、思いました。
次、UKに戻ったらまずは少し大きめの据え置きラジオを買おうと思います。あと、いい椅子と。
ここで少し過ごしたら、かなり遠回りして日本に戻ろうと思います。
でも、それまでに夏の学びについてや旅の途中について記していきたいです。
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