2016年の幕開け
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日常写真 / snap
年末の振り返りと新年を迎えるにあたって何か書こうと思いながらも、書く機会を逃しながらあっという間に二週間がたとうとしている。
英国、そしてインドから戻り一年目。2015年は、再び東京を拠点に暮らしを再開した一年だった。
仕事では、二年間の芸大留学で学んだ写真や物語る方法を、従来の左脳的な専門性と職業経験と結びつける新たなプロジェクトをビジネス・パートナーやクライアントの皆さまとともに取り組む機会に恵まれた。
学んだことをどのように実践するとよいのか、さまざまなブレストを行ったものだったが、実際にクライアントワークに入り実践の中で浸かっていくことが、最短ルートであった。新たなプロダクト、サービス、働き方を創りだすことを目的にしたビジュアルリサーチ、エスノグラフィ、アイデア創発、コンテンツ制作を通して、とても刺激的な経験をさせてもらった。そのような機会やきっかけを与えてくれた友人、ビジネスパートナー、クライアントの皆さまに深く感謝している。会社員だったころ、仕事は自ずとあることが多かった。そういう環境を離れて、縁をもとに仕事をしていくことで大きな意識の転換があった。
また、2015年夏にはこの道を行こう!と決断し合同会社として事業を展開した。pear LLC.: http://www.pearand.com それとともに働き方も変わった。プロジェクト単位で社内外の各分野のプロフェッショナルが集い、最適なフォーメーションを取りながら進めるスタイルで、創造的な刺激と緊張感の中、時があっという間に過ぎていく。
おまけに会計や財務の仕事ひとつとっても、会社や税の仕組みを知るよいきっかけになり、社会を見る目が大きく変わった。これだけはほんとうに雇われている時には気がつかなかった組織の有り難みやそれ故の感覚の鈍化の両方を感じることができた。
2016年も引き続きご縁を大切に仕事を進めていきたい。また今年は、昨年あまりできなかった実験的なリサーチや表現にも取り組む予定でいる。
思えば、リサーチして企画、制作し、自分でも最終成果物を世に出せるかたちで仕事がしたいと思い二年間を芸大での学びと実践に費やした。正直なところ、自分はクライアントとのデザインリサーチやアイデア創造の仕事が面白いのでどんどんご縁があれば入って仕事をしたい。一方で、世の中に発表していける成果物も自らの手で制作していきたい。そんな創造に向けて、クラフトワークをしっかりしていくことも意識している2016年。
インドからやってきた一人と一匹の新たな家族とともに2016年は、多くの幸の中で邁進していきたいです。どうぞよろしくお願いいたします。
写真:天王洲水門から品川駅を臨む
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