実技課題1 An individual person at work 仕事中の人
公開日:
:
最終更新日:2014/07/31
ロンドン芸大 / Uni Arts London, 写真学び / Photography study Course work
開講日にさっそくフォトジャーナリズム実技の課題が出ました。
テーマは、「仕事中の人」。
課題の説明では下記のガイドラインを元に実施することが求められています。
Model, Subject/ 撮影対象
- 3つの異なる職業を探してアポ取りと撮影を完了すること。
- どんな仕事をどこでしているか説明なしに写真でわかること。
- その人の職業に対する感情や集中が写されていること。
- 最低ひとつの職業2時間は観察し、彼らのピークの瞬間を探りだすこと。
- できればオフィスワークのような動きが少ない難しい状況での撮影にも挑戦すること。
- 各職業100枚。10枚まで絞込み、そのプロセスを持参すること。絞り込みのプロセスについても評価議論する。合計30枚をプレゼンすること。
はじめは、仕事自体ユニークなものを選ばないと難しいかなと思いましたが、身近にある仕事でもしっかり観察することで見えてくる面白い瞬間を見つける方が面白いかもと考えるようになりました。
それにしても3つを各100ショットは撮れというのは、基礎コースのときと全然違う。よい分量!
Technical Criteria/使っていい技術と道具
- 35mmカメラと50mmか35mmレンズ
- ズームレンズ禁止。
- 白黒写真のみ。
- フラッシュ禁止。ISO400まで。
- マニュアル露出とマニュアルフォーカスのみ使用。
- トリミング禁止。
制約の理由
ズーム禁止の理由は、被写体への距離感が写真にもたらす効果は大きいからだとチューターは言います。50mmレンズというのは、人の目に近い視野を持つレンズです。なので、撮影時は、人にある程度近いので撮られてる方との関係づくりも大切になります。また、ズームだと手元で調整できることを敢て足を使ってやることで、構図について神経を常に張り巡らせる訓練をしなさいとのことです。トリミングについても同じ理由。
白黒写真なのは、色という要素は写真の出来に大きな影響を及ぼすのは言うまでもないことですが、今回はそこにトピックはなく、構図や捉えた瞬間、白と黒のコントラストなどより成果をくっきりさせるためにこの制約があります。
正直、オートフォーカス禁止が一番きついです。でも、これもレンズの仕組みをちゃんと勉強しなさいというだとのこと。またオートフォーカスに引きづられて構図を決めるようなことを避けるためでもあるようです。多くのカメラは中央のAFが他のポイントより優秀なのでそこで合わせがちです。
フラッシュ禁止も、露出、シャッタースピードを考えてカメラまかせにしないで、場の光の方向や強さを被写体とともに熟慮するための制約です。それに実際の職場の実感を出すためには、フラッシュは無いほうがいいでしょう。
こういうのがいきなりでることもあり、なんだかんだいってゆるいとか文句を言っていましたが、昨年一年間基礎コースで機材や写真加工についてみっちり学んでおいてよかった気がします。さすがに大学院では、技術的なことを1から教えてくれません。
この授業では、制約時間の中でのアウトプットすることを身体で覚えるというのもあるので、早速、課題が出た日の夕方からアポ取りをはじめました。何事も初動が大切です。チューターが、「アポ取りにはなるべくダイレクトな方法を使いなさい。メールだと1週間なんてあっという間だから、電話する、会うがはやい」とのこと。まあケース次第の場合もあるけど、多くはダイレクトの方がはやい。
さて、どんな撮影対象を見つけてどんなフィードバックが得られるでしょうか。
写真は大学院生用のランジから。冬のUKはあっという間に夜なのでちゃっちゃと動かないと1日がはやい。
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