Introduction to Photojournalism/フォトジャーナリズム入門@ロンドン芸大

2011/2012学期でもっともよかった授業がこのフォトジャーナリズム入門でした。

本校のPhotojournalismの大学院出身のプロフォトグラファーのBob氏の担当ですばらしいコースで感動するほどでした。
正直この授業がなければ、この一年のコース内容は結構物足りないものになっていたことでしょう。Bobのモチベーションは高く、講義内容も洗練されていた。毎回、かなり厳しい課題を短い提出期限の中で課し、フィードバックも適切で、講評会のやり方もすばらしかった。(大体課題プロジェクトの遂行は内容発表から5日)

どこが素晴らしかったかというと、

1. 学生に接する態度:1回目の授業で25人の出席者のことを憶えて既に名前で呼んだ。議論を非常に好むが、学生には厳しい態度でのぞんだが愛情感じた。
2. 課題と教材の準備と洗練度。ドキュメンタリーの方法論と技術と満遍なく短期間で学べるようになっていた。
3. 建設的な講評方法と内容。25人分の課題を名前なしで1分ずつ見せて、出席者は全員に技術、被写体などに点数をつけてコメントをポジティブ面、ネガティブ面に分けて書く。その後、その用紙をシャッフルして配って大きな声で読み上げさせることで、躊躇や先入観を排除した批評と議論が可能になった。この方法は、写真に限らず他のテーマでも活用可能。
4. 分析日記の必須化。課題プロジェクトにはA42枚ほどの振り返り日記の提出を義務付けた。内容はリサーチ内容、採用した設定・技術、編集方法、計画との違いなど。全部赤ペンが入って戻ってきた。

5. 技術面のレビュー:提出した写真ファイルを100%に拡大してみんなでフォーカスやシャッター、露出などの設定を確認したり、方法と意図を提出させてその理由を学生に説明させて、よりよくするためのアドバイスをくれました。

6. フォトグラファーを取り巻く社会環境や知的財産、肖像権についても最新の状況と議論することができた。

5週の集中講義だったため、1日5時間の長丁場でしたがとてもよかったです。

取り組み課題:
大学近所のうらぶれたマーケット撮影
ローカルニュースの調査と撮影
宗教指導者のポートレイト撮影
セルフポートレイト
コースメートポートレイト
シャッタースピードの技術応用
絞り技術の応用
マニュアルモード利用徹底
フォトストーリーの理解と作成
著作権の理解と保護

学んだことを少しずつアップしてみます。

Rob氏は学外でもワークショップを持っているので、興味がある方はこちらを参照してみてください。初級、中級とありますが、多分下手なフルタイム一年コースをとるより勉強になるかもしれません。

Robert Johns blog

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