撮っておくべき写真カットの種類@LIFE誌方式/LIFE FORMULA FOR VISUAL VARIETY

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フォトジャーナリズム”プロフェッショナルたちのアプローチ”というで雑誌ライフが求めた8つの写真のタイプが説明されているのでご紹介。ライフというのは、1936〜2007年まで発行されていた写真週刊誌のパイオニア的存在でした。

メディアが紙雑誌であったことから今の時代なら更にいくつかあるでしょうが、読者にリアルさを伝えるための本質はこの8つでほぼ網羅されているのではないでしょうか。

1. 全体: 広角で全体の様子がわかるイメージ。

2. 媒介者: 活動中の個人やグループに集中したイメージ。

3. クローズアップ: 人の手や建物の特定箇所の詳細なイメージなど、クローズアップイメージ。

4. ポートレイト: 顔だけにフォーカスした躍動感あるポートレイトやモデルの職場や暮らしの場での環境ポートレイトショット。

5. 反応: 人々の対話や反応。

6. シグネチャー(テーマ): 一枚にストーリーを語るために不可欠要素(モノ、動き、反応など)が全て写し込まれている一枚。決定的瞬間と呼ばれる写真もある。

7. 連続性: ことの成り行きの前後、シリーズもののはじめ、半ば、終わりなど時間軸が組み込まれたイメージ。

8. シリンダー(フィニッシャー): ストーリーを締めくくるイメージ。

注意:このライフの方程式に従うことが、ニュースや物語制作に不可欠だという意味ではないことに留意されたし。あくまで写真の定義である。この方程式は、物語の内容や構成のためのガイドラインではない。

p.244

日本人は漫画を読んで育った人が多いから、コマ割りやキャラクターの配置など、ここでいうところの8つの方程式を幼い頃からたくさん見ていてイメージがしやすいかもしれませんね。特に鳥山明のドラゴンボールは全体と部分、連続性を上手く描写していたことを思い出します。

 

Kenneth Kobre, the author of  ‘Photojournalism: The Professionals’ Approach’ mentions 8 basic types of photograph for Life magazine. Life magazine was very famous magazine to be published from 1936 to 2007.

Though the presentation methods are more variety than ever such as web or book, it surely includes the basic element to deliver the reality to a reader.

For an assignment at the old Life magazine, photographers were to shoot at least eight basic types of photos to ensure visual variety for a layout.

1. OVERALL: A wide-angle or aerial shot to establish the scene.

2. MEDIUM: Focuses on one activity or group.

3. CLOSE-UP: One element, like a person’s hands or an intricate detail of a building.

4. PORTRAIT: Either a dramatic, tight headshot or a person in his or her environmental setting.

5. INTERACTION: People conversing or in action.

6. SIGNATURE: A summary of the situation with all the key story-telling elements-often called the decisive moment.

7. SEQUENCE: A how-to, before and after, or a series with a beginning, middle, and end(the sequence gives the essay a sense of action).

8. CLINCHER: A closer that would end the story.

 

*Keep in mind that following the Life formula does not necessarily produce a newsworthy or narrative story.  Instead, the formula helps assure that a photographer’s take is not confined to portraits or medium shots. The Life formula provides no guidance in the content or the structure of a story.

p.244

As a comic book is very popular in Japan, I think these 8 picture formula are familiar with me. Especially, Dragon Ball reminds me these rules. The story always applies these 8 rules to tell the story.

 

Photojournalism: The Professionals’ Approach

http://www.amazon.co.uk/dp/075068593X

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