能力について考える
ちきりんさんのブログを読んでいて以前ブックマークしたものに「未完の能力リスト」というものがあります。未完とあるように、より汎用性が高く網羅的なものにするために、ときどき更新されるようです。
アートの分野でもかなり似通った能力が必要なのだろうなと思います。
特に、<メタ認知系能力><創造系能力><根性系能力><表現型能力>は並び順に重要度が高いのではないでしょうか。
鍛錬が可能な分野と先天性がたかいものにわけられるようにも思えます。メタ認知系能力が高い人を見ると、賢いなあ、できるなあ、と思ってきたものですが、これは幼少のころから思考する習慣があるのに加え、その後もフレームワークの習得と実地のトレーニングの中で質のよいフィードバックを得ていくことが必要そうです。
その昔、ゲームでよく光栄の信長の野望や三国志などを好んでやっていましたが、政治力、知力、武力、統率力などのパラメーターがありました。今思えば、シンプルなものでした。
実際はもう少し複雑で抽象度が高いものも含まれます。
こういう指標を眺めていると、ひとことに優秀といってもその組み合わせが多様であることが思い浮かびます。
目的達成に向けて必要な能力を認識するにはときどき確認していくといいかも。
当面、自分は気づいたことを溶かして、再構築することを継続してできるようにしていきたいと思ってます。
Chikirinの日記より引用
2011-09-22 未完の「能力リスト」
<理解系能力>
・理解力(概念や関係性の理解力)
・読解力(書き手の込めた行間を読み取る能力)
・数的処理能力
・思考体力
<記憶系能力>
・短期記憶容量(例:ちらっと見ただけの数字の羅列や英単語を、すぐにそらんじられる)
・長期記憶容量(例:読んだ本の内容、電話番号や人の名前、タレントの名前やプロフィールを大量に記憶してる)
・超長期記憶容量(例:子供の頃の記憶や、何年も前の食事の内容を鮮明に再現できる)
<メタ認知系能力>
・洞察力(深化系の能力。想像力、パターン認識力を含む)
・構築力(ストーリー構築力、仮説構築力など、洞察力と反対方向の能力。たぶん先見性はここに含まれる?)
・俯瞰力(上下ではなく、広範囲を見ることができる能力)
<表現系能力>
・言語を使いこなす能力(語彙の豊富さと適切な語彙の選択力)
・口頭コミュニケーション力
・文章力
・プレゼンテーション能力(言葉だけではなく、スタイル全体)
<決断系能力>
・判断力(どうすべきか“わかる”)
・決断力(“決められる”)
・行動力
・大胆さ(思い切りの良さ)
<対人系能力>
・リーダーシップ
・交渉力
・指導力(部下の育成力)
<人間力>
・個性(個人インパクト、一度会ったら忘れない強い印象)
・好感力(常にニコニコしてる。人当たりがいい。誰からも好かれる)
・善性(正義感、公正さ、誠実さ)
<意欲系能力>
・自主性
・志(公共マインド、目線の高さ、信念=ぶれなさ)
・挑戦的な目標設定能力(高いところにゴールを設定する力、満足しない力)
・冒険心(リスクをとる能力)
<根性系能力>
・精神的な根気(飽きずに続ける力)
・体力的な継続力、エネルギーレベル
・意思力(易きに流れない自己管理能力)
<創造系能力>
・新奇性(ユニークなことを思いつく力、アイデア力)
・発想力(枠を設定せず、自由に発想する力)
・好奇心、探求心
<実施系能力>
・慎重さ
・正確さ
・器用さ
<感情系能力>
・自己の感情のコントロール力
・相手の感情の読み取り力、敏感さ
・共感力
<精神的能力>
・楽観性 (“お気楽さ”、Positive mental attitude)
・精神的強靱さ(タフネス、鈍感力?、傷つかない能力)
・肯定的解釈力(ネガティブな事象を自己内に溜めないでよい形に変換する力)
・集中力
<身体的な体力>
(ちょっと違う分野に入るので、詳細は略)
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