Re-Think Project 2016

Photo 15-02-2016, 20 26 11

Hassel最初の一本から

ロンドン芸大のドキュメンタリー写真コースの修士課程のとき、Re-Thinkプロジェクトというのがあった。

今までの自分のやり方や考え方を捨てて新しい方法で一ヶ月ほどプロジェクトをしてみようという取り組みである。

僕はそのとき、デジタルの動画で取り組んだものだった。そのときのコースメートの多くは中判カメラに持ち替えて写真を撮っていた。僕は、アナログは正直なところ手間がかかるし、生来のデジタル好きが味方して、一行に関心をもつことができなかった。

2016年になって、僕の写真とのつきあい方は、デザインリサーチ、エスノグラフィのビジュアル情報となっている。より多くの写真をメモとして記録していき、インタビューの内容とともに意味合いを解釈していくのである。

それはリサーチやビジネスの文脈では、たいへん有益ではある。

しかし、一方で、写真そのものへの関心は低くなっていくばかりであった。デジタルでメモのように撮った写真は、仮に35mmのフルサイズの一眼レフで美しくとっても、たくさんある電子情報の一枚でしかなく、素通りしてその多くはHDDの中に埋没するばかり。

さて、2016年になったときに、今年は、実験的要素を持った創作をしていこうと誓った。同時に、見ること、写すことをもっと丁寧に身体の感覚を飛び済ませて行っていきたいとも思った。

そこで、具体的なアクションとして、撮る前にじっくり見る、対象をイメージするというプロセスを大切にするため、アナログの中判カメラを使って見ることにした。

近所や新宿の中古カメラ展をはしごしながら、気が付くとHasselbladを探し求めていた。アポロが月面へ持って行ったあのカメラである。一日のリサーチと二日間のフィールドワークを重ね(笑)、500C/Mの1983年モデルに出会うことができた。昔は、プロカメラマンのステータスと言われシステムを揃えたら車が買えると言われた銘機。

さっそく、翌日12枚分のフィルムを撮影してみた。フィルムの装着、ファインダーを覗き込む形状、ピント合わせ、ライトメーターでの測光、シャッター、巻き上げと、すでに全く異なる写真体験。そもそも被写体に向かう時間自体が長い。

いくつか撮った中から、家のヤンマールをのせておきたい。暗い部屋の中だったので、シャッターの速度が遅くてヤンマールは顔を動かしたので顔のピンとは少しずれている。

でも、なんだかこの一枚が妙によくてずっと眺めている。もう少し何かが変わりはじめているのかもしれない。

今考えている、東京での創作プロジェクトは、使う道具からして変えて進めていきたい。

Photo 14-02-2016, 19 49 43

 

関連記事

Crop Arabica coffee cherry2/アラビカコーヒーの収穫2

いくつかの村ではそろそろ収穫の時期。

記事を読む

撮っておくべき写真カットの種類@LIFE誌方式/LIFE FORMULA FOR VISUAL VARIETY

フォトジャーナリズム”プロフェッショナルたちのアプローチ”というで雑誌ライフが求めた8つの写

記事を読む

はじめてのフィルム現像

はじめてのカラーフィルムの現像をしてきました。 暗室の入り口にカラー用の現像マシンがおいてあり

記事を読む

個展の批評。アートにおけるリサーチ。

授業の一環で、Bauhausの個展を見に行きました。 Bauhausとは、1919年創立ドイツの著

記事を読む

戸越地蔵尊。旧中原街道沿い

旧中原街道は、このまままっすぐ上ると虎ノ門を経由して皇居の外桜田門に通じている。 この

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ブログ引越

こちらにブログを統合しようと思います。 引き続きよろしくお願いいたし

銀杏@目黒不動尊

いつもと違うカメラで撮影すると、やはりものの見え方も変わりま

星薬科大学裏門付近の桜

名所の桜も美しいけど、意外と近くにも立派なのがある。作家星新一の父

桜の名所は近所にもある。旧中原街道の桜

日本は自分の生活圏内に桜があってうれしい。 確かに桜の名

目黒不動尊の桜2016年

ソメイヨシノより2週ほど早く咲いていた。 目黒不動は80

→もっと見る

  • RSS フィード

PAGE TOP ↑