Reflective learningって何だ?
公開日:
:
最終更新日:2014/07/31
ロンドン芸大 / Uni Arts London, 写真学び / Photography study Course work
そうなると、大学ではどうやって学習を進めていけばいいのかについて教育する必要がでてきます。
特に、留学生にとっては外国語でそれをやる必要があるため、特別なアシスタントチューターがつきます。長い時間をかけて英語を勉強してきましたが、実際ネ イティブが話す環境で長く暮らしたことはないので、このクラスに参加することにしました。それに、言葉だけじゃなくて、アートの分野の人がどのようにプロ ジェクト進捗管理していくのかにも興味があります。
Reflective learningがその最初のトピックです。
日本語だと振り返り学習と呼べばいいでしょうか。
手渡されたレジュメには、定期的に振り返りの時間をとって記録をつけましょうとあります。
特に下記の点が重要だそうです。
a. 動機
b. 態度や考えの変化
c. 課題に対する取り組み方の適切さ
d. 必要な技術
e. 進捗の障壁
f. 知識と技術のギャップ
更に振り返りを効果的にするための方法として、
1.継続的におこなうこと
2.自己採点票の利用
3.作品を手入れし続けること
4.チューターからフィードバック
5.定期的な進捗管理
これは会社に入ってからは新人時代はもちろんのこと、日本を離れる6年目まではやっていたことです。
はじめの1年はチューター制度が会社にもあり、非常にロジカルで賢い先輩がついてくれて鍛えられました。その後は、月報という形で何をいつまでにどのようにどのくらいできたかというレビューシートをまとめて出していました。
これをやっておくと、自分をいい形で追い込むこともできるし、新しい考えや仕事が増えると前のことを忘れていくのでリマインダーとしても効果的です。一年続けていくと、最終的には結構なことが成し遂げられています。なんでも積み上げです。
この振り返りを学びに対してもしていくのは効果的でしょう。
特にa-fは自分にとって重要な着眼点だと思うので、トラックしていきたいです。
実際、チューターが昨年のReflective learning bookを見せてくれました。
とりわけ優秀だった人のが残されていたので、見てびっくり!そのまま出版できるようなレベルのものが一冊ありました。ファイルにはその人の気に入ったものや作品作りにおける悩みや感想が項目別に収められていました。文字だけではなく、作品の途中経過も収められていて、見ていて美しいなと思いました。やはり完成にいたるプロセスにも価値がありますね。
後は、自由欄として見て聞いて感じたことの感想を記しておくことは、自分に対する影響が何でいつだったかを振り返るのに役立ちそうです。
アートスクールでは、特に抽象的な考えや概念を日々更新していく必要があるので、そのプロセスをしっかり記録しておかないと、もともと何が出発点だったのかわからなくなります。
学生のうちは、そのプロセス自体も議論の対象になるでしょうから、この振り返り学習は続けていきたいです。
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