Enrolment ロンドン芸大LCC入学手続き

公開日: : 最終更新日:2014/07/31 ロンドン芸大 / Uni Arts London, 写真学び / Photography study

London College of Communication[LCC]

今日は、ロンドンで通う大学の入学登録日。
自宅からキャンパスまで、徒歩15分くらい。中学の時の通学時間と同じくらいだなあと歩いていて感じた。
この登録が終わることで、正式に学校の施設を使えるようになる。

区切りの日でもありので、今回ロンドンへやってきて学ぶことにした動機やコースのこと、この先のことなどを記録していこうと思う。

ぼくが9月から入学する学校は、University of the Arts London(ロンドン芸術大学)のLondon College of Communication(通称:LCC)というカレッジ。
6カレッジで構成されている大学の中では、写真や映像、印刷などの商業アートで充実したコースを持つ学校で、少し前まで London College of Printingという名前だった。典型的な都市型キャンパスで、不思議な雰囲気のElephant & Castleという町にある。

この学校を選んだり理由は、都心にあって写真や映像、ドキュメンタリーの分野で実績があり、メディアセンターや設備がとても充実していると思ったから。ロンドンの真ん中あたりに住みたいというのは強い志望動機かな・笑。

特に学校の紹介を見ていくと、Photographyはマスターレベルでは”This Master’s degree is one of the UK’s leading postgraduate awards in photography”とのこと。
僕はこの業界にいたわけではないので、どうなのかは実感がないけれど、これからその実態がわかるだろう。そのあたりのこともこればわかるかなと、とりあえずやってきたというのが本音。

ただ、そんな専門家集団の中に急に入っていけるわけもなく、まずはおとなしくも果敢に序の口からスタートすることにした。
所属するのは、ABC Diploma in Photographyという一年の基礎コース。ファンデーションコースとも呼ばれ、通常、現地の高校教育を終了した人が芸術系の専門課程に進むために進学するプロセスとほぼ同じです。

僕は日本で修士課程を終えているので、相当さかのぼって勉強をやり直すことになるように見える。でも、分野が変われば、その知識は高校レベルかそれ以下。特に、今回の分野で専門レベルの教育は受けていない。
そのため、大学の窓口に相談したところ、まずは基礎力をつけてその後修士課程へ飛ぶのが近道ではないかとのことだった。その場合であれば、最短2年で修了できる。

一応、これまでの学校や会社の教育で、学ぶための手順やわからないことのリサーチの仕方、時間の管理については身につけてきたつもり。応用的なことを するには、基礎こそ命。迷うことなく基礎コースへ飛び込むことにした。(昔、すぐ応用○○だとか、○○大対策英語だとかやりたがりましたが、 大人になって基礎を抑えた上での反復と応用の大切さに気が付いた)
ただ、僕の在籍するコースは、実学志向のため年齢のレンジは広い。19歳だらけの中でという感じではなく20〜50代まで幅広い。

まさにスキルの習得を目指す一年ですが、もっとも大切なことはこの世界の地図を得ること。
科目を見たところ、写真のコンテクストと歴史のクラスも40時間分キープされているので技術と理論の両方を押さえていくための道しるべが得られるのではないかと期待している。

それに、ここには第一線で働くプロがかなり出入りしていると聞いている。使えるものはいろいろ活用させていただく図々しさを発揮したい。

でも、そもそもなぜ34歳になった今、がらりと方向転換してこの選択をしたのか。かなり安定して専門性のある仕事をしてきたはずなのに。

これまでの社会科学やマーケティング分野での仕事は全く無関係ではなく、むしろそこがあったからこの選択に至ったと思っている。

学んだ分野もしてきた仕事も、人の生活に密着することが多いものだったから、そこで得た発見や洞察を商品作りや販売以外の形で、面白いアウトプットができないだろうかという思いがあった。

これまで仕事で、何かを知る、気づく、洞察をえるという過程を多く経験した。定量・定性データも、どちらが優れているかという方法論議をするのではなく、問題を読み解くためにはどちらも十分に活かす必要があると思う。
なおかつ、得られた知識は分析レポートや論文だけではなく、人々のその時代、そのときの価値観を記録したものとしても何かできるのではないかと漠然と思ってきた。

観察者として何かに気づく、洞察をえる、それを伝わる内容や方法で表現するとうのは、まさしくマーケティングの文脈。

このあたりは、まだ上手く語れませんが、だからこそ実際に現場に来て手を動かしながら話を聞き、何かを生み出す努力をしてみたい。

昔、諸科学横断アプローチというのを基礎概念として学んだのを思い出す。新しいスキルと見通しを融合させて、頭の中にあるボンヤリとした発想を具現化できたらいいな。

上手く何かをつかめれば儲けものだし、空振りだったとしても、1~2年異国でじっくり考え、足と手を動かしたという経験で得られることは0ではないはず。というか、つかみたい。

そんなわけで、まずはウォームアップをしながらプロジェクトを具体化させて、2年目の修士コースを本命に準備を始めたい。
もっとも、ウォームアップで新たな気づきを得て、今考えないような方向へ流れていくかもしれない。それはそれということで。(伝統的な写真をどう撮るというより、記憶の記録をどう使うかに興味ありなので)

ということで、ひとまずPhotographyやエッセイライティングという観点で、表現スキルの学びに向かうロンドンの旅の記録をはじめたいです。

どうなるのだろう。本人もドキドキしています。せっかくの環境をフル活用する(学費も払ってるわけですし)!

で、今日は単に登録日でしたが、9時半に学校に行って予めオンラインで登録した個人情報の内容や学生証発行のための手続きを終えた。

事務が酷いとうわさで聞いていましたが、日本と中国の大学を経験してみて、LCCはなかなかよいと思った。第一親切。聞けば「にこり」と優しく対応し てくれるし、事務の人から「どうされました?」と聞いてくれる。日本は高飛車な職員ばかりだったような気がするし、中国の師範大も素っ気無い感じだった。

今年からオンライン登録システムを導入し、予め打ち込んでおくことによって当日の登録の手間を大幅に削減しようとの試み。
これは一点を除いてはとてもうまく機能していて、パソコンに係員が張り付いてその横の椅子に座らされて情報を確認していく。もしあの場で住所やら 学歴やらコースの詳細やらを打ち込んでいたら、みんなが終わるのに数時間かかったはず。事前のおかげで目検だけで済み、1時間で全ての事務手続きが完 了して素晴らしいかった。

ただ、学生証の写真は、あれだけ「事前にアップロードしておくように」といっておきながら、「新たな挑戦には失敗もつきものです。システムが動きませんで した」とシステムが機能せず写真が使えないから今日撮り直しました。結構苦労して部屋で撮ってシステムにアップロードしたのに。。。最終的には、しょぼい WEBカメラでの撮影になった。まあ、わかりゃいいか。

学生証を得たので、さっそく大学の中を回ってみようと思ったけど、迷路のようでよくわからない。
第一、芸大の中がどうなっているのかなんて想像もつかない。スタジオやアトリエやらたくさんあるらしい。
そして、いちばんの期待は、図書館。入ってみたら、期待通りの充実ぶりだった。

このネタは、もう少し詳しくなってからまた紹介します。



関連記事

A beach side in Galle / スリランカ・ゴールのビーチ

After 7 hours train journey, I’ve arrived in the

記事を読む

写真集づくり:タイポグラフィについて / Typography

写真集をつくっていると、タイポグラフィー(書体)についても注意が向く。正直、これまで気にしたこと

記事を読む

Slow pace start of my course

新学期もはじまったかと思ったのですが、9月中旬までは施設やスタッフ紹介、器具の使い方など緩めのスケジ

記事を読む

デジタル写真加工の授業

週一回2時間半のこのクラスでは何を学んだのか、今一度振り返りのために学んだ内容をリスト化しておこうと

記事を読む

Primary school student in Uganda / ウガンダの小学生

I attended Uganda Local Language class in a prim

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ブログ引越

こちらにブログを統合しようと思います。 引き続きよろしくお願いいたし

銀杏@目黒不動尊

いつもと違うカメラで撮影すると、やはりものの見え方も変わりま

星薬科大学裏門付近の桜

名所の桜も美しいけど、意外と近くにも立派なのがある。作家星新一の父

桜の名所は近所にもある。旧中原街道の桜

日本は自分の生活圏内に桜があってうれしい。 確かに桜の名

目黒不動尊の桜2016年

ソメイヨシノより2週ほど早く咲いていた。 目黒不動は80

→もっと見る

  • RSS フィード

PAGE TOP ↑