アイデアを発散してすっきりまとめるための道具 FreeMind
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アイデアの発散には、ブレインストーミングが有効な方法ではあるが、それをどのように実施するかは好みがわかれるところ。
一般的には、ポストイットにアイデアを書き、壁や模造紙などにぺたぺたと貼っていき、似たものや幹・枝の関係を分類、構造化していく。
この方法だと、複数人でできるし、準備も簡単である。
ただ、一度まとまったものを保存しておくのが、少し面倒くさい。デジタル化するために、写真で撮っておくとか、一手間かけてパワーポイントなどにまとめておくというのも手段としてはある。でも、時間がかかるし、作った紙はゴミになる。
僕も、このブレストのプロセスは大切にしている。会社勤めをしていたときも、ブレストのルールや方法論を模索しながら実施していたし、辞めて一人でものごと考えることが増えた今でも、余計にその重要度は増している。
ひとりで取り組むときも、A4用紙2枚程度とポストイットを使えば、なかなかよい考えに収束させることができるが、整理が苦手なのかどこかになくしてしまうことも多いし、肝心なときに手元にないことが多い。
パソコンを使ってできないかなあと思っていたところ、フリーマインドというアプリがあったので試してみた。
文字通りフリーソフトで、マルチプラットフォームのためMac、Windows、Linuxで使える。
結局、アナログに勝るものはないとか、Excelで作れば簡単かもとか、懐疑的に使い始めた。しかし、1日使ってみてこのアプリは使えるという確信を得た。
・使い方がとっても簡単でアイデアの発散を妨げない。
・構造を再構築するのも楽。
・色分けも簡単にできる。
・悪筆でも関係ない。
・PDFやJPGなど共有に適した出力。
・ファイルが軽い。10〜20kb前後。
・パワーポイントで資料化しなくても、内輪の会議くらいならそのまま説明に使える。(関係性・構造を伝えやすい)
ブレストだけではなく、ノートやメモとしても便利である。初めて聞く説明は、ノートをとっている時に各概念の序列や構造を理解できないままに記載することが多い。
このアプリを使えば、説明を聴いている最中でも、後でも内容の親子関係や対立関係などの論理的な関係性も整理が楽。
アイデアを構造化をすると、思わぬところに繋がりがあることに気づけることが多い。それに、階層が深まらなければ、それは考えがまだ深くないことであろう。
一人で悶々と考えるときにも、そのあと、誰かと議論をするときにもこのアプリを使うと手軽である。
下図は、ブレストの事例ではないが、学生時代から現在にいたるまでの自分の学びと獲得スキルや経験などを自己紹介的にまとめてみたもの。目次程度に作って、☆マークをつけたところはパワーポイントで別ページを1枚作って詳細を説明、という使い方も効果的だった。
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