My favourite Chinese canteen

春からドキュメンタリ写真のクラスがはじまりました。1日5時間。

とっても情熱的な先生で、22人の出席者の名前をほどんど1日目で覚えました。

毎回、かなりの宿題を出しますが、どれもよく練られたものでとても学びが多いです。しかも、毎回必ず宿題にはコメントを入れて返してくれます。
批評会のやり方もとてもよくて、紙を配って22人分の作品を40秒見せている間に点数とコメントを入れます。次にそれをシャッフルして配る。他人の用紙を 手にして、それを数人が読み上げるというもの。コメント記載時には誰の作品かわからないようになっています。そうすることで、自由に批評が可能になり議論 がとても活性化しています。

ドキュメンタリーは、

短い時間の中で成果を出すことが求められるということで、課題は発表から5日でこなすことになってます。その間に取材先にアポを取って撮影とキャプションとストーリーを書きます。(実際もっと短いんだろうけど)

今週は自由課題で6枚の写真でドキュメンタリを作ることが課題。

僕は以前からその味の秘密を知りたいと思っていたお気にリの中華食堂にお願いして、厨房に1日滞在させてもらいました。もっとも1日といっても彼らは夜中の12時まで働くので僕は9時にはおいとましましたが。

この中華屋は、たいした店構えでもないし、値段も500円くらいと手頃なのですが味に妥協はありません。以前、この近所に住んでいて週に2~3回も通って ました。そのこともあって、店員とはよく話、彼らはぼくの注文も予想して勝手に決めてきたりする間柄です。他人の予想したものを注文するのは癪なのです が、特に酢豚はかなり美味しいので抗えません・笑
「なんだ今日もグウラオロウ(酢豚)か?」
「・・・。じゃ、それで。。。」
といったやりとりがなされます。

計画書を書いて持って行ったら、英語はよくわからないんだよね、ということでした。
だけど、ぼくは2年半ほど中国に住んでいたので、その点で彼らも親近感をもってくれたようです。

その日は、昼と夜と一緒に御飯を食べさせてもらって8時間ほど滞在してお店のことを観察させてもらいました。それほど広い厨房ではないのでじゃまにならな いように気をつけながら徹底的に見させてもらいました。とても綺麗な厨房で清潔に管理されているところなんかは、中国にいたときとはちょっと違うなと思っ たものです。あと火力、びっくりでした。最大火力にすると鍋がぶっ飛ぶほど。立ち上がった状態でガス台から顔面近くまで炎が吹き出します。これだけの火力 で一瞬にして火を通すから、野菜も肉も美味しいんだなあと実感。こりゃ自宅じゃ真似できない。

滞在中に300枚ほど撮影させてもらいましたが、その中でも気に入った一枚がこれです。
このお店の醍醐味は、値段の価値以上の味と待ち時間に見られる料理パフォーマンス。音といい匂いのコラボレーションはなかなか魅力的。
この日も、お客たちがじっと眺めていました。

この店は福州出身の4人の中国人で運営されています。
いつも話すミンと厨房のファンさんが兄弟だってはじめて知りました。
リーダーのベイさんとファンさんの作る料理は、絶品です。

一緒に御飯をたべたり、プライベートな話をしたりと楽しい一日でした。
それとともに、8時間もいさせてもらったけど、まずはじっくり観察することの重要性を改めて認識しました。

彼ら月から日までずっと勤務で祝日しか休まないらしい。
休憩時間は長いとはいえ、そりゃ大変だ。

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