デザインリサーチの道具 / My tools for design research
公開日:
:
最終更新日:2015/03/31
リサーチの方法 / research method
このデザインという言葉が、一昔前のグラフィックやプロダクトのデザインだけを意味しないところがポイント。
顧客やユーザーの体験をデザインするという広義の解釈がされる。
そういう意味でリサーチの対象は、新たなサービスや製品を通してなされる体験を含む全プロセスを含むことになる。
大切なのは、体験の観察、インタビュー、インタビュー内容のデータ化、インサイト発見、機会領域の発見、戦略への落とし込みである。リサーチ段階は、対象に近づき、どっぷりその環境につかり、自らも体験していくことが重要。結構、泥臭いアプローチであるが、そうやって何が起きているかを身をもって知る事こそ、発見の第一歩なのである。
そんなときに活躍しているのが、ソニーRX100M1、ZOOM H1レコーダー、無印のメモ帳、ラミーボールペン。
RX100は携帯性に優れているし、ミラーレス一眼に迫る画質。シャッター速度優先で1/100くらいを選べば、被写体を瞬時にとってもブレにくい。一人で観察とインタビューと録音をこなしながら、ときどき写真もとるには一眼レフは重すぎる。
ZOOM H1はXYのユニークなマイクで座りながらの録音はもちろん、環境音もリアルにとれるし、歩きながらのポケットに入れてのインタビューでもしっかり録れる高感度。無印のメモ帳も、立ちながら歩きながらの観察記録に向いている。ラミーはややデザイン重視。もっていて気持ちいいということかな。HB鉛筆をそのまま使う時もある。
これだけあればなんとかなる。
あとは、インタビューをしたらなるべく早く、他のことはしないで付箋に観察結果を書き出して整理しておくことが重要。この辺りは、人類学のエスノグラフィーのやり方と同じ。
このブログでも何度も取り上げている「サイレントニーズ」のヤン氏の解説がその分野のことをよく説明している。
財布の中身は本質を語る!デザインリサーチャーのヤン・チップチェイスさんに聞く「”本当に必要とされているもの”の見つけ方」
関連記事
-
見ることに関する考察
11月27日の日経新聞に面白い記事が載っていた。 私の履歴書・画家絹谷幸二さん
-
撮っておくべき写真カットの種類@LIFE誌方式/LIFE FORMULA FOR VISUAL VARIETY
フォトジャーナリズム”プロフェッショナルたちのアプローチ”というで雑誌ライフが求めた8つの写
-
社会や個人のニーズを読み解くための観察法「サイレントニーズ」ヤン・チップチェイス著
携帯電話のモトローラーとデザインリサーチコンサルfrogのリサーチャーだったチップチェイス氏
-
猫のやんまーをインドの獣医に連れて行きました。信頼できる口コミについて考えたこと。
猫のやんまーが生後3ヶ月たった(推定)ので、狂犬病の注射のために獣医に行きました。 命
-
インドの大学でビジュアルを使ったコミュニケーションの授業を実施しました。(前編)
写真やイラストなどのビジュアルイメージを使って、異文化コミュニケーションを活性化する方法。また、考え