Rethink Project 01. Topic / プロジェクト「再考」のテーマ設定(日本語あり)
公開日:
:
最終更新日:2014/07/31
UK, ロンドン芸大 / Uni Arts London, 写真学び / Photography study Rethink, Course work
Until 21st June, I will devote my time to Rethink project. According to the course book, the aim is that “This unit challenges you to rethink your practice by experimenting with a new approach”.
In the spring term, the topics of my assignments were fixed by the tutor. From this term, these limitations are cleared at all. In addition, the new challenge is required.
It is the time I should go out from my confortable zone.
Topic brainstorming
Before joining this course, I thought my past major, social science(statistical analysis) and experience as a marketer should be used and merged with a photography. It is partially true, but it also a limits for me. Now I am in the new world of a visual language such as photography and film, so it is better to be free from my past experience once.
I decided 6 criteria to select my topic.
1. Strong research: An area or subject that I can access almost everyday. So far, my projects were shot in out of UK or far from my living area. Then, it was not easy to follow up research. In this time, I hope to research as much as possible.
2. Strong curiosity: A subject I can continue to think about it without boring.
3. View as a foreigner: A subject which is worth to be viewed by a foreigner. Or, a subject can be explored a new aspect through a view point of foreigner.
4. Not famous, but valuable
5. Enough potential audience
Topic. Hidden story in the dockland Rotherhithe. Focus on Rotherhithe street.
Considering above criteria, I realised my living area is really interesting. The area name is Rotherhithe in South East London. Here was a historical dockland until 1970s. There are still old heritage buildings and wharfs though these are used for a different purpose. This area is my running course as well. During a running, I often stop and observe an attractive heritage. Recently I realised how much I am attracted by this area and the local people.
I lived several different cities and area in my life. Then I always could feel the atmosphere of the land. Some of them were “open”, but some were “close”. When I stayed in the “open” place, I wanted to live in there as long as possible. On the other hand, “close’ place made me depress.
I have been thinking about the reason for a few year. Probably many factors decides it such as history, city planning, economy, politics and demography etc. So, it is good opportunity to devote my time to investigate and express the result as my photography work.
How to do?
As my new challenge, a map and multimedia presentation will be applied to show my work. Multimedia means movie, sound recording, web, 3D etc. There are so many choices, but it is more important that the subject which I want to show. So I decide this point roughly now. Perhaps, the usage of multimedia can be decided after this initial research.
ここから日本語版:
6月21日までは、プロジェクト”再考”に取り組みます。シラバスによれば、これまでに親しんだ方法を考えなおし、新しい実験的なアプローチ方法で作品作りをして自分の調査や表現の幅を広げようという意図があるようです。
先の春学期の間は、課題はほぼすべてテーマ設定がされていて、ここでも紹介しましたようにときには使うレンズや設定まで規定されていました。しかし、今度はそういった制約から解き放たれ、更に新たな挑戦が求められます。
今まさに、自分の安全地帯から踏み出すときなのです。まあでも、だからといって辛いことをするのではなく、わくわく感と楽しい!という気持ちがあることをやりますけどね。新たな冒険のはじまりです。
トピックについてブレインストーミング
このコースが始まる前は、できるだけ過去の専攻や職業経験が活かせるようにしていくべきだと思ってました。社会科学、統計学、マーケティングと写真の分野に関連性がきっとあると考えていたのもあります。確かに、過去の経験とブリッジをかけることによって、新しい発想が生まれたり、これまでにないものが生まれるのも確かです。しかし、手段と目的を履き違えると、それは単なる制限事項になってしまいます。自分も、ちょっとそれになりかけている気がしました。それは指導教授からの指摘で、はっと気が付きました。もっと、自由に発想していいんだ、と。「君、固すぎるからヌードとかやるくらいじゃないと!」と先生に言われて、かなりびっくり。もうドキュメンタリーヌードとかやっちゃうか、と思った時期もあります(笑)。
せっかく、芸術大学にやってきました。新しい表現の世界にいるのだからせめてこの再考プロジェクトでは自分を過去から解き放って、今ここで大切だと思えることに没頭してみたいです。過去の経験や記憶は、意識していなくても意思決定や視点で絶対に顔を出してくるはずなので、そういうときは上手く取り入れようと思います。
6つの選択基準
新しいリサーチアプローチというのもあるので、いくつかこういう要素はあってほしいという点を決めてみました。6つ出て来ました。
1.強力な調査の裏付け
対象にほとんど毎日アクセスできるくらい。ここまでいつも遠くの対象ばかりを選んできたので、もう一回追加調査したいと思っても、戻るのが困難でした。表層的な表現を避けるためにも、できるだけ何度も何度も取材できるところとしたい。
2.強い興味
どれだけ考えたり、撮影しても飽きない対象。まあ当たり前というかそうできたら理想です。でも、不思議なことに、ほんとに関心がないことでも大切そうだから、とかの理由で選んでしまうことがあります。今学生で自由なわけなので、ここはとことんこだわります。
3.外国人の視点が活きる
外国人の視点で再発見が得られるような対象。たとえば、イギリス人にとっては当たり前でも、改めて見てみたら貴重であることがわかるなど。僕自身、海外から日本に時々戻ると、あまりにきちんと整頓されたキヨスクや自転車に驚きます。自販機も。満員電車に並ぶ人々も。日本にいるときは、完全に普通だと思ってましたけれど。
4.有名ではないが、価値が高いもの
有名なものは、マスコミやもうほかの誰かがすると思うので、隠れた物語を探して、表側に引っ張り出したいと思います。
5.作品を喜んでくれる人が一定数いそうな対象
これはシラバスにも書かれているし、僕も大切なことだと思ってます。一方的に発信するのではなく、見てくれる人を想像しながらその人達のこころに届くように考えたい。まあマーケティングですな。
仮タイトル:波止場町ロザハイスに眠る物語。ロザハイス通りを中心に。
という感じで、まずは仮タイトルを置きたいです。上記の条件を考慮して考えると、今住んでいる地域が大変興味深いということに気づきました。ロザハイスという南東ロンドンのテムズ川沿いにある旧港町です。1970年代まで、多くの船が出入りし、波止場労働者たちであふれていた歴史ある町です。17世紀にアメリカを開拓しに出かけたメイフラワー号が出港したのもここです。
このあたりには今でもたくさんの歴史的な建物が残っています。それらの多くは既に別の目的で使われていますが、とても魅力的です。ここは自分のランニングコースにもなっているので、よく立ち止まってそういった名残や風景を眺めては楽しんでいます。
今回、テーマを決めるに当たって、自然にここをやってみたいと頭に浮かんで、自分がこの旧波止場と地域の人々にどれほど魅せられているということがわかりました。
いままでいろんな町へ出かけて、そこで気がつく開けている場所、閉じている場所という感覚を持って来ました。開けた所には、ずっといたいと思えるけれど、閉じたところにいると気分が滅入るような萎縮した感じを得ます。
その基準でいうと、ロザハイスは開けた古い地域です。そういう気分がどこから来るのか、長らくテーマとしてもっていました。それは都市計画だったり、歴史的に背負っているものとか、今住んでいる人たちの社会・政治・経済・人口的要因だったり、さまざまな要素がある。今回、いい機会なので、そういう開けた事例として研究し表現させてもらおうかなと考えてます。
もう、卒業までここ住むと決めてるし、毎日散歩したいくらい美しいし、過去の記憶が町のそこら中に感じられて、もうこれはここやるしかないでしょ、という感じです。
どうやってやるか
今回は、テーマとは別に取り組み方法自体に挑戦が必要です。ということもあり、まずは要素として地図、マルチメディアを活用して作品作りをして行きたいと思います。マルチメディアは、写真(デジタル/フィルム)、動画、音、ウェブ、3D技術などをリストアップしておきます。選択肢はたくさんあるのだけれど、やっぱりこれは方法なのでまずはテーマをしっかりと冷たいです。そうしたらどう見せたいかで次第に決まってくると思います。
それでは、まずは方向性を決めたのでこれから邁進して行きたいと思います。リサーチ結果、写真などなどUPしていきます。
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