Review 6 months in MA Documentary Photography course / ロンドン芸大ドキュメンタリー写真修士課程の半年を振り返る

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English version is below Japanese.

気がつくと、折り返し地点の7月もはじまりました。修士コースをはじめた1月に記した目標について引用しながら振り返りをしてみたいと思います。

■1. 対象について知る技術(リサーチ)

”強く斬新なリサーチ力の確立。ドキュメンタリーリサーチ、社会科学、文化人類学などを横断的に俯瞰し、活用可能なものを実践に活用する。”

自己評価 B

既存スキルと新しい発見を融合させ、自分ならではの革新的な活用をもっと出していく。

どんなことを学ぶのか全体像を把握することから始めようと考えていました。が、実際、この修士コースでは細かい方法については教えません。大枠を紹介されたのみ。写真分野の修士課程ともなれば、学部や仕事での経験を元に自分でやって制作物で評価を受けて、改善せよと勝手に前向きに判断しました・笑

-アカデミック・リサーチ

この分野は社会科学やデータサイエンスでやってきたこととほぼ同じはずなので問題なし。既存情報を調べて、仮説を持ち、更に独自に調べ、根拠や代表する事象を抑える、解釈するというのは普遍です。

ただ、エスノグラフィーという文化人類学で用いられる参与観察法は、写真を撮るにも取材するにも役立つと思うので新たに学ぶべき項目に入れていました。クラスにケンブリッジ大学でこの分野を教える准教授が学生として来ているので、何冊か読むべき本を教えてもらいました。先生のおすすめの中から、夏の間に最低一冊は読むことにします。”Tales of the Field: On Writing Ethnography”をまずは読みます。

-ジャーナリズム・リサーチ

幸運にもBBCの番組プロデューサーが同級生です。これは以前紹介したように、コースの有志で課外レッスンを受けました。いかにアンテナをはって、テーマに関連する情報を集めるか。また、その情報から意味のある面白いストーリーを作っていくかについて実務者のコツを聴きました。あとは写真のプロジェクトをする前にそれらの手法を駆使してできるだけしっかり調査せよ、ということです。

-アート・リサーチ

これも学部で勉強する内容だと思います。従って、こういうのがあるよとは言われましたが、我らの修士では言及するのみ。ただ、昨年プレマスターのコースで芸術分野の基礎概念と調査法についてはちらりと学んだので大枠はわかっています。学部から芸術を学んでいる学生の創作過程を記したノートはリサーチの結果ながら、既に創作の範疇に入っており非常に勉強になったものです。

たぶん大学院でリサーチの方法論から学んでいたら1年はかかるはずで、応用の一年コースでは無理でしょう。そのため、これまでの学びや経験を踏まえて制作しながら修正とプラスアルファを加えていくというやり方でいいのかと思います。大体、この分野は妥当性、信頼性、再現性が重要な科学ではないので、あんまりかっちりし過ぎはつまらなくなりそうですし。ただ、意識して自分のこれまでがうまい具合に融合できるようにより革新的なことをやってみたいです。

2. 何をどうやってつくるか(制作コンセプト、技術)

”フォトジャーナリズムをはじめ、美術写真などそれ以外の部分でも隣接分野に目を向ける。

技術は、デジタルを中心に美しさや表現の幅を広げる知識とコツを学び公開する。”

自己評価 B+

雑誌やWEBのレビュー量はあまり多くなかった。新しいことをやるにしても既存や現在の先端を踏まえていくことが重要。もっと遊び心あってもいい。ただ、ステディカムを一定水準までスキルアップさせたのは収穫。

再考プロジェクトでは、これまでの方法に加えて以下の方法を活用して作品づくりをしました。

-アーカイブ写真:既存写真の活用。旧波止場地域の写真図書館で地域の古い写真を探し、それをもとに文献と照らし合わせ場所の特定や隠れた歴史の探索と現地の撮影を実施。

-動画:6分のショートムービーを作成。メインの被写体をじっくり診てもらうためには文章ではなくナレーションを入れるのがよいと指導を受けたが、今回は短めのキャプションで作成。次回はナレーションも挑戦してみたい。声がいい人が必須。

-ステディカム・マーリン:歩きながら安定した映像を撮るためのもの。設定に1週間、安定して歩けるようになるのに2週間かかった。途中で諦めそうになるくらい使うのが難しかったが、ギリギリ及第点くらいまでは使えるようになった。

-デジタル録音:テムズ川の音を撮ってBGMに活用するのに活用。これまでの使い方の域は出ず。コースメートの女性はレコーダーをコンドームで防水加工し水面下の音を録っていました。とても神秘的な音がして作品のムードを演出するのにうまく機能していました。自分もどんどん実験しなきゃです。

3. どうやって見せるか(発表)

”テーマによって発表の仕方も変わってくると思うが、正統派のプリント展示、マルチメディアを使った映像展示、WEB、書籍など、長所短所について考察したい。

展示方法については、ギャラリーを訪ねて比較分析したり、人の観察心理に関わる知恵や知見でもあれば、そういったものを紐解いてみたい。”

自己評価 B+

デジタル活用はひと通りこなした。ただSri Lankaのプロジェクトなどのフォトストーリーは雑誌のレイアウトに挑戦してもよかった。また、ギャラリー用の伝統プリントも一度しっかり紙質やプリント法について学んでおくべき。

-文字情報なしの写真:いたって普通の伝統的方法。解釈者に多くを委ねる。

-フォトストーリー。1枚の写真と文章をパワーポイントにて。

-ハイビジョン動画。写真と動画、音声を元に。

-アーカイブ写真を活用したアカデミックな論文

-ウェブサイトの構築

-ギャラリーには大小いくつか訪ねました。毎回面白い展示方法のメモをとっていますが、体系的に整理はできておらず。これも今後の課題。

4. どうやってより多くの方に見てもらうか(拡散)

プロモーション方法についても、少額予算での草の根ゲリラ方法など口コミやSNSを有効活用して、より多くの人の目にふれるにはどうできるかについて考えとトライアルをする。

自己評価 B

各コンテンツの構築は比較的しっかりフォローできた。一方、夏学期は思考のプロセス自体を記述することにも意味があったのでそこはもったいなかった。(まだこれからやりますが)より多くの方に届くように、露出について考えてアクションするべき。

-ブログ:半年間で30本の記事をアップ。

春学期[1〜3月]17本(16本がコースワーク)

夏学期[4〜6月]13本(6本がコースワーク)

投稿数を見ると同じ3ヶ月という学期期間ではあるが数が減っています。これは春学期はすべての課題でやることが決められていてひたすらこなせばよかったから、書きやすかったからでしょう。

夏学期は、テーマ自体を自分で決めて調べてとやっているうちに、迷いもあって書く頻度が低下しました。もう少し定期的に書くようにしたいものです。書くことでプロジェクトや先々のことを考える習慣になります。

-WEB:コースでの取り組みを追加。すべてできていないので夏に行う。

ソーシャルメディア:WEB、ブログ、Twitterの相互リンクは完了。しかし、フェイスブックでの露出はまだやっていないし、更新情報をTweetすることもほとんどしていない。この辺りの連携はこの夏に再考すべきこと。

-法律・倫理:正式なモデルリリースの許諾書類を今後は記載してもらうこと。これがないと展覧会や出版というプロセスで問題が生じます。事務的にこれすごく大切なこと。

image©Rotherhithe picture research library

[ENGLISH]

Review my study from Jan to Jun 2013

This goal was set when the MA course started on Jan 2013. It will be reviewed the end of each term.

1. Research

Enhance research skill. Interdisciplinary is important such as social science, art, journalism and anthropology. Study and practice for the final project.

Self evaluation: B

Try to be more innovative with interdisciplinary!

This MA course did not teach the research methodology acturally though the tutors introduced the tree different researches. As I interepreted the MA course was completely practical base, the self-study and try and error through the course work is important.

-Academic research

As the accademic research in social and data science were my prevous expertises, it’s no problem. Generally, the approach way of a new thing is not big different from accademic research.

I also asked one course mate who are the specialist of anthropology in Cambridge university for the good books to study ethnography. I’ll read it during this summer. ”Tales of the Field: On Writing Ethnography”

-Journalism research

Fortunetely, one course mate who works in BBC as the documentary maker had the extra lecture about the journalism research. She taught me the fundemental frame work to explore an interesting topic and how to build it. It was useful for me.

-Art research

It’s taught in BA course, so no time to be taught in our MA course. However, when I attended pre-accademic English course in University of the Arts London, the course includes the basic research and analysis frame work in the art.

So far, I could have the overview of the each research methodologies. The most important point is to apply effectively for my final project.

2. Creative concept, skill

Review photography in both fine art and photojournalism. Improve photography skill mainly with a digital equipment such as still and film.

Self-evaluation: B+

The numbers of review were not enough. Of course, research and making a good relationship with my subject are surely important. In addition, I want to apply a new approach.

In Rethink project, the below things were applied.

-Archive picture: it’s new for me. The old pictures were applied for my landscape project. I visited two local libraries and explored the local pictures.

-Movie: 6 minites short movie was produced. I think the caption should be replace into narration. It’s next challenge.

-Steadicam Merlin: I spent one week to set up and two weeks to manage to control it. It was absolutely new challenge. It’s very difficult to use!

-Sound record: The sound of River Thames was recorded for the BGM of my movie. I don’t think it’s not so new challenge in this time. I thought it’s interesting that one course mate used a digital recorder with a condom in order to record the sound under the water.

3. Presentation

Review several different presentation ways such as gallery exhibition, multi-media, web and book. Especially, a print for gallery exhibition and book making are needed to research and practice.

Self-evaluation B+

Digital stuffs were enough. Regarding the layout of Sri Lanka project, the magazine layout should be applied such as some images and article on 1 page. The knowledge and experience of a digital labo printing needed. It’s better to catch up it during this summer.

-Picture without caption

-Photostory. 1 picture and caption in Powerpoint

-HD film based on still pictures, movie and sounds

-Accademic essay with the archive pictures

-Web[shintaro.co.uk]

4. Promotion

Optimise word of mouth tool such as SNS in order to expose my work.

Self-evaluation B

The contents of my course work were often uploaded. But it was worth to write the process of try and error constantly. (I think to catch up it during this summer as well) As to the exposure of my work, it’s necessary to consider more concrete strategy and actual action.

-Blog:

30 articles were posted during this spring and summer term.

Spring[Jan-Mar] : 17 posts [16 course works]

Summer[Apr-Jun]: 13 posts [6 course works + 7 others]

According to the number of the post, it declined from spring to summer term even the same 3 months length. In the spring term, since the topic of the assignments were given by tutors, it wasn’t difficult to write about it. In the next term, however, I spent relatively longer time to decide the topic. The update should be more constant.

-WEB:

The course works were added as the contents.

-Social media:

Web, blog and twitter were linked, but this blog isn’t exposed on Facebook yet. The update is not informed by twitter yet as well. This point should be reconsidered.

-Legal point:

Model release is necessary to be signed in the case of a portrait project will be shared widely and sold.

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