インドの多様性。東北ナガランド・コヒマを訪ねて

公開日: : 歴史

2014年9月、アーメダバードから3回飛行機を乗り継ぎ、ほぼ24時間をかけてナガランド州へ行きました。地図を見ても、ここはインドなのだろうかという、飛び離れたところにあります。目的は、写真家・鬼頭のプロジェクトに同行し、第二次世界大戦の記憶や物語りをフィールドワークで明らかにしながら記録していくことです。

Screen Shot 2015-09-07 at 23.48.52
この辺りは、第二次世界大戦のときに日本軍がインパール作戦を行うために進撃しています。山が険しいところです。

IMG_3800
マニプールから車で山岳地帯を3時間近く走ります。山道はカーブが激しく、舗装はぼこぼこで首が激しくふられます。私は、すっかり車酔いしてしまい強力な酔い止めにより寝ていましたが、途中頭を天井や窓に何度もぶつけたようです。よくこのような道を日本軍は徒歩で進軍したと思いました。

IMG_3804

コヒマ大聖堂 / Kohima Cathedral

この聖堂は、各国の犠牲者の鎮魂のため各国からの資金援助で建てられました。敷地内の碑には「1944年春ここコヒマで、日本、英国、インド軍がギャリソン丘を巡って激しく戦い、将校をはじめとして数千人がこの祖国をかけて生命を落としました」とあります。

IMG_3806
日本軍はインドに侵攻するために、こんな遠くまで来ていました。それは、それほど遠い昔の話ではなく、祖父母の時代の話です。敷地内には、生存者や遺族の方々に植樹された桜もありました。当時の記憶も三世代目となり、徐々に薄れていますが、こうした記念碑的な建物とともに当時のことを語り継ぐ人々がその土地には暮らしています。そうした人々の話をひとつひとつ聞いた旅でした。

DSC02764

IMG_3915IMG_3817

現地では、20代の若いガイドにお願いし、彼らの仲間とともに町や村を案内してもらいながら、旅を続けました。人種、文化、宗教がかなりインド本土とは異なり、驚かされました。その様子も、写真とともに紹介できたらと思っています。

参考リンク

Shiho Kito Photography

関連記事

本場インドでディープな瞑想体験

近年、アメリカのGoogleやマイクロソフトをはじめとするIT企業を中心にマインドフルネスと

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

インド猫ヤンマール日本をめざす

猫のヤンマールにまつわる話は新ブログ「インド猫ヤンマール日本をめざす」

世界24位のインド経営大学院アーメダバード校

©The Financial Times, January 24,

インドでテレビを買う

2014年5月、インドにやってきて最初の懸案は、6月からスタートするF

本場インドでディープな瞑想体験

近年、アメリカのGoogleやマイクロソフトをはじめとするIT

インドと日本の物語を集めた展覧会「ものがたりという宝石」

インドと日本の物語をインド人と日本人の作家を通して描かれた家族、愛

→もっと見る

  • RSS フィード

PAGE TOP ↑