モンスーンシーズン。なぜインドの人々は傘をささないのか?
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気候 / climate, 習慣 / custom
私がインドに到着したのは、5月でした。そのときの身の危険を感じた(?)酷暑のときは、一ヶ月に一回も雨が降らないほどでした。いったいいつになったら、雨が降るのだろうと思っていたものです。
しかし、6月中旬ごろから天候は一転してそれまでのカラカラから、じっとりとした蒸し暑い日へと変わり、ほぼ毎日雨というモンスーンへと変わりました。
下のグラフをご覧ください。6月からの9月にかけての雨量は半端ないです。
グジャラート州アーメダバードで、よく降るなと思っていましたら、ムンバイはその3倍近く降っているから道が簡単に冠水するのもわかります。
そして、雨の季節になれば雨具ですが、インドでは傘はほとんど利用されません。
冒頭の写真のように、強烈なスコールが降り始めても、そのまま外にいます。中には濡れたくない人もいるので、軒先に逃れています。
インドで傘が利用されない理由は、いくつかあります。
ひとつは、モンスーンの雨は激しく傘をさしていてもあまり効果がない。
もう一つは、上流、中流階級は、お抱え運転手付きの自家用車かオートリキシャーに載って建物の入口間を移動するため、雨にほとんどぬれることがないからです。
それに、少しくらい濡れてもあんまり気にしないようです。ただ、大学生たちはパソコンを持ち運んでいることが多いので、雨が降るとダッシュで軒先へ走っていました。まあ彼らは立派な特権階級です。
これまで上海、ロンドンと暮らしてきましたが、相対的に見ても日本人が一番しっかり傘をさしているような実感があります。ロンドンは、一日に何度も天気が変わるので、傘を忘れることが多く、ちょっとした雨なら傘はささずにみんなフードを被ってましたね。
それにしても、モンスーンで傘なしは、池に飛び込んだくらいずぶ濡れでケイタイ電話も壊れてしまうことでしょう。そう考えると、外を平気で歩いているのは不思議ながいっぱいです。
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来年からグジャラートへ出向します。また情報提供お願いします
コメントありがとうございます!それは来年から新たな世界で楽しみですね。私どもは今は日本を拠点にしておりますが、ときおりグジャラートへ出張しております。