インドでキャットフードを探して。

公開日: : 最終更新日:2019/03/20 猫 / cat

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2014年6月から我が家に住むことになった猫のヤンマー(Yammer)は、すっかり新しい家にも慣れたようです。もっとも前の家は外ですが・・・。

人間の生活優先のインドでは、ペットを飼うのはそこそこ裕福な家です。特に、デリーやムンバイほどの大都市ではないグジャラートでは、その傾向が強いようです。

また、犬を飼う人はいても猫は超マイノリティだと思います。

統計で見るペット市場規模

TechSci Research社のレポートによれば、インドのペットの85%が犬で占められており、残りの15%が猫や熱帯魚などとあります。

細かな統計がわからないのですが、少なくとも15%以下であることは明らかです。

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インドにおけるペットの種類 2014, India Pet Food Market Forecast & Opportunities, 2019

参考までに、ペットとして飼われている犬の統計はインドで 約1,000万匹。日本が1,200万匹ですので、10倍以上の人口がいるのに比べれば、まだ現時点では多くはないでしょう。それでも、国土が大きいので世界ランクは上位です。

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世界ペット犬数ランクTop10 単位:100万 /SOURCE : Euromonitor Intertnational

また、TechSci Research社のレポートによれば、2019年までにインドのペットケア(フードやトイレ、首輪、シャンプーなどペットケア製品全て含む) 市場規模が2億7000万円規模へ(日本は2014年に3900億円前後)まで成長するのではと推計されています。

ペットというのは、核家族化が進むと増えていく傾向があるようです。やはり寂しさや経済的豊かさなどの要因と関係があるのでしょうか。

とすると、まずは犬からでしょうが、成長する余地のある市場ですね。

キャットフードが見つからない

インドのペットフード市場については、猫のご飯を探しに行くとよくわかります。まず、ドックフードですら、どこでも買えるわけではありません。スーパーマーケットでも少し規模が大きくなってくると、一製品くらいはドックフードを売っています。大体、Rilianceなどの大型店舗の隅の方にぽつりと置いてあるのです。もちろん、キャットフードが置いてあることはまれです。

ペットストアに行くと、よく猫を飼う文化すらないことがよくわかります。次の写真は、グジャラート州の州都ガンディナガルにあるペットショップです。

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看板からして犬の絵しかなかったので、半分あきらめて入りましたが、案の定キャットフードは置いてありません。あるのはドックフードばかり。

日本とは異なるペットに対する意識

7月にあるプロジェクトで家を開けることが多くなりました。

アーメダバード市から家のあるガンディナガルまで猫の様子を見るために帰る必要があると伝えたところ、講師の一人に「え、猫のために、わざわざ30kmを帰るのかい??」ととても意外だという反応をされました。

インド人にとっては、ペットのためにわざわざ夜道を一時間もかけて帰るのはナンセンスに思えたようです。日本人なら、家族同然なので普通のことでしょうけれど。確かに、町中にいる猫たちは、やせ細って皮膚病になっているものも多く、可愛がる対象とは人々には見えないのかもしれません。

ときどき、学内の総務係が猫に石を投げているのを見ることもあります。

ドックフードで育つ子猫

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ということで、我が家でもしぶしぶ手に入るドックフードをはじめのころはあげていました。それなりにおいしいのか、喜んで食べていました。

子猫のころは、マリービスケットでも喜んで食べてましたが、このドックフードを食べ始めてからは一切興味を持たなくなりました。

少しずつ舌が肥えてきました。

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大型スーパーの中には、ときどきですが、キャットフードを置いているところもあります。確かこれは大型スーパーBig Bazaarで購入したものです。写真を撮ろうと思ったら、すごい勢いでヤンマーが机にかけあがってきました。

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ちなみに、デリーでは事情が異なるようで、市街地のペットストアには犬、猫、熱帯魚などの飼育用品が充実しています。こちらの写真は、Jaws and Pawsというお店です。細長い店舗にぎっしり豊富な品ぞろえです。店主が、800ルピー以上買えば、送料はインド主要都市については無料だと言っていました。

我々が住んでいるグジャラート州では、ここまでの品揃えの店を求めるのは厳しいのかもしれません。

そこで、便りになるのが獣医さんです。

前に紹介したドクターのところでは、キャットフードを常時ストックしています。

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一袋2kgで2,000円くらいです。一ヶ月で一袋必要です。一日あたり70円とすると、アーメダバード市内のカジュアルなお店なら一品食べられます。

インド人からすれば、猫のためにそんな金使うの?という印象でしょう。

輸入物ですから、値段は高くなります。それに子猫用とか成猫、老猫など種類も分かれています。インドで暮らしていると、食と健康というテーマなど存在していないかのような料理が多いので、猫や犬に健康フードというギャップを感じざるを得ません。

まあ、それはいいとしても、実際獣医さんまで行くのにまた片道一時間くらいかかるわけです。なかなか不便です。

ただ、そんな中で、2014年にAmazonがインドでペット用品を扱い始めたのは朗報でした。信頼度の高い運送システムで、ほぼ確実に届けてくれます。

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今では、キャットフードやトイレ砂を安心して飼うことができます。(トイレの砂についてはまた次回以降書きます。こちらの方が割高で見つかづらい)。

キャットフードの問題も解決して、ヤンマーはインド猫の中でも恵まれた環境ですくすく育ってます。

そういえば、キャットフードの話を日本で年末にしていたら、日本でも戦後は猫にご飯をあげるなんて嫌う人もいたのよ、という話を聞きました。もしかしたら、インドで猫が普通に飼われるようになるにはまだまだ年月が必要かもしれません。

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Comment

  1. はかたえいいち より:

    はじめまして。博田(ハカタ)と申します。インドのペットフード事情を検索しててレポートを読ませて頂きました。

    ぜひインドの猫、ペットフードについてお話できればと思いメールいたしました。

    宜しくお願い致します。

    • Kurihara より:

      ハカタさん
      メッセージありがとうございます!インドで猫を飼われているのでしょうか。
      我が家はすっかり日本の生活に馴染んで(?)、今では日々ロイヤルカナンのウエットとドライフードを食べています。

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