アーメダバード早朝遺産歩き
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最終更新日:2015/07/25
習慣 / custom
アーメダバードには観光客が少ないと言われています。確かに、地球の歩き方を見ても、ほんの数ページ分しかありません。広いインド、わざわざこの地に豊富な観光スポットを求めてやって来たりはしないでしょう。多くは、海外駐在でやってくるか、研究目的ではないでしょうか。
旅行に行くなら都市の外側。確かに、外側には魅力的なところがたくさんあります。
しかし、ものは考えようで、インドでは観光地化していないところの方が物売りもいないし、怪しいガイドもいないので、散策しやすいという一面もあります。また、演出された観光スポットより、今なお暮らしが息づいているリアルな場を見た方が面白いと私は思ってます。
私が楽しめたもののひとつに、朝8時から2時間ほど旧市街地を歩く「Heritage Walk(歴史遺産ウォーク)」という有料ツアーがあります。確か100ルピー(200円)ほどですので、参加しやすい値段です。
アーメダバードの新市街地は、馬車や車が縦横無尽に走れるような大通りが占めており、歩くにはスケールが大きすぎるし、道路もガタガタで疲れます。一方で、そういった時代になる前から造られてきた古い旧市街地は人が人力で動くことを想定して設計されているため、気持よく歩けるスケールです。
インド人のNIDデザイン学生とパートナーの3人で参加してきました。
この歴史遺産ウォークは、集合地点から公式ガイドが英語で案内して回ってくれます。はじめの10分程度は、集合馬車の部屋に備えられているプロジェクターで簡単な説明を聞いて町へ繰り出します。
説明によれば、この地域は、ヒンズー、イスラム、ジャイナ教の3つの宗教が隣接して暮らしています。イスラム教徒は、歴史の中で迫害されたこともあり、長屋のような町中を隠れて逃げるルートもあります。そもそもアーメダバードは、15世紀にイスラム朝の王の名前に由来するのですが、その後ムガール帝国の支配を受け、以降はヒンズー教徒がマジョリティになっているようです。
建物は、イギリス、ペルシアなどの影響を受けたものが今も使われていると説明がありました。
過去と現在を見分けるのには、人々の服装を除けば、こうして停まっているバイクや携帯電話ですね。
アーメダバードの町中で見かける看板やシャッターのイラストは、なかなかかわいらしいものが多く、気に入ったものを見つけた時は写真に撮ってました。
チャイの屋台。チャイの値段も段々とあがっているとのこと。今は一杯10ルピー。数年前は5ルピー。
ツアー終了後は、ノンベジ(肉)が食べられる軽食屋に入り朝食。どの街にいても、朝早く置きて何か一つやり遂げて朝食を取るというのはすがすがしいものです。ただ、鶏肉を丸めて揚げたものやパンがありましたが、やっぱり私には辛すぎました・・・。
参加する時期によって、体験が異なるようですので、そのあたりは何度も参加してみても面白いですし、苦手な時期は避けてもいいかもしれません。夏(4〜5月)は、カラカラで45度程度の中、雨季(6〜9月)はじめじめと言った感じです。また、ナイトツアーもあるそうです。
アーメダバードの移動は車ばかりで幹線道路沿いは埃っぽくて歩く気がしない、という方は、一度参加してみてください。アーメダバードの違う印象を見ることができるはずです。
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