ムンバイ近郊鉄道の混雑実態/Experience of getting on crowded Mumbai Suburban Railway

公開日: : 最終更新日:2014/08/14 交通 / transportation ,


リサーチとインド企業Godrejイベント参加のために一週間ほどムンバイに滞在しました。今回で二度目の訪問になります。

ムンバイは、デリーやアーメダバードと比べて、交通が便利だとは言われています。それは、オートリクシャーやタクシーのメーターが機能していて、特に何も言わなくてもメーター走行が前提なので、交渉不要で楽に乗ることができ、しかも値段も手頃という点があります。また、鉄道網や最近はメトロもオープンし移動手段が多様です。しかし、一方で鉄道はラッシュアワー以外でも異常に混み合うことで有名です。

先日も、NIDのムンバイ出身の学生と話していると、ムンバイのローカル鉄道はラッシュにはひどく混みあう上に、ドアも閉めないから振り落とされて死ぬ人が後を絶たないと言っていました。

とはいえ、学生や一般市民の移動手段として活用されているからには、噂と実態を知る上でも一度乗ってみたいものです。

ムンバイ近郊鉄道は近距離移動に設置されたもので、非常に歴史があります。1853年にイギリスによって開設されたものです。ムンバイを広範囲に網羅し通勤通学に使われているため、混雑時には1700人定員に5000人以上が乗り込み、2007年のデータでは1日平均17人が死亡しているとあります・・・。多くは空いた扉から落ち、天井に乗って感電というのもあります。

データだけを見るとかなり危険な気がするので、まずはラッシュを避けて地元の友人のアテンドで昼の12時頃乗ることにしました。ラッシュは終わったはずの12時なのに、依然、相当な混み具合です。東京や上海のラッシュで慣れていると思ったのですが予想以上で驚きます。一番注意しなければならないのは、ドアを開けたまま走るので、奥に入り込まないと危険だということです。

基本、女性は女性車両にのっているので、一般車両は男がわんさか乗っていて余計に暑苦しい感じですね。女性車両は、外から見ていると一般車両よりは空いているように見えます。

社内は、硬座シートが横に設置されており、座れる人が増えるのはいいのですが通路が非常に狭いため余計に混雑しているようでした。

ぎゅうぎゅうの中を入り込み、およそ1時間ほど先のChami Roadに到着しました。

料金は、10ルピー(18円)。この7月から値上げするようですが、まだまだ激安の移動手段であることはかわりありません。ラッシュ時はどんなものなのか、次は一度観察してみたいです。ラッシュ以外でも、大きな荷物を持って乗るのはまず無理です。

ムンバイでは、アッパークラスの人達は自家用車やタクシーで移動します。またオートリクシャーも格安で使えるため、無理してこの鉄道にのることは無いのですが、道路はその分大渋滞という現実もあり、より早く動けるのはどれかと考えると、選択肢に残るのがこの鉄道なのかもしれません。

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