予約可能なオートリクシャー、G-Auto/Auto Rickshaws and G-Auto
公開日:
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最終更新日:2014/08/04
交通 / transportation
インドでは、オートリクシャーが移動手段としてよく利用されます。時速50キロ前後で走り、割りと細い道でも入っていける便利な交通手段です。インドの都市は、歩きや自転車で移動するには広すぎるため、車による移動がどうしても欠かせません。そう考えると、東京やロンドンのような町は、ちょっと無理すればひと駅ふた駅だって歩けてるため、人が自力で移動できるスケールで都市計画がなされていることを実感します。インドは広いし、暑いし、人も車もいっぱいだしということで、なかなかそうはいきません。そのような環境の中で、リクシャーは料金も比較的安く、市民の移動手段として重宝されています。
ただ、外気にさらされて車道を走るので、日中45度前後になる夏の時期や大気汚染が深刻なデリーの長距離移動は、やや疲れるかもしれません。
また、料金のやり取りが少し面倒なこともあります。私が住んでいるアーメダバードのようにメーターが設置されていれば、それに従って支払えばいいのですが、メーターが0に戻されていないまま走り始めたり、故障していたり、意図的に使わなかったりするとその交渉に毎回苦労します。「200ルピーといっていたけど、やっぱ思ったより道混んでいたし遠かったから250ルピー」みたいなやり取りが、降車時に繰り広げられるのです。かなり面倒。
ちなみに、正規料金は自治体によって決められておりアーメダバードの場合は、1キロあたり7.5ルピー(10円)です。丁寧なドライバーならこれを都度出してきてメーターと照らしあわせて会計してくれます。そうでないなら、目的地までの料金を事前にドライバーと決めておくか、言い値になります。決めておいても、後からより高い値段をなんだかんだ理由をつけて言われることも少なくありません。
この煩わしいやり取りにビジネスチャンスありと目をつけてはじまったのが、G-AutoというNirmal Foundation社によるサービスです。G-Autoでは予め電話かWebで予約をしておけば(45分前まで)、迎えに来てくれます。また、料金も明瞭会計で予約料金は15ルピーと良心的で、公的な料金表に沿って会計もしてくれます。運転手はG-Pilotと呼ばれ運転手としての教育も施しているといいます。
私も、このサービスを電話とWebと両方で利用してみたところ、丁寧なオペレーターが対応してくれました。Webでも、予約を送るとすぐに確認の電話が担当運転手からかかってきますし、SMSでドライバーと彼の電話番号が送られてきます。
このサービスは、インド経営大学の卒業生によって起業されたもので、すでにDelhi, Ahmedabad, Gandhinagar, Surat, Rajkotといった都市で10000台以上の配車が可能だとのこと。この手のサービスを求めていた人はインドにも多いと思います。2020年までに100万台までリクシャーを増やすというビジョンを掲げてもいますが、良い評判が広がっていけば到達可能な目標じゃないでしょうか。予約は、Androidのアプリでも可能です。やりますね。
後日談[2014年5月25日追記]
数回使ってみて、オペレーターの中には英語が話せない人もいることがわかりました。通じないと突然何かを告げられて電話を来られてしまうので、ちょっと感じ悪いです。しかし、その後数分後に英語が話せる人から電話がかかってくるので全く放ったらかしではありません。ヒンディ語できっと「数分後にかけ直す」的なことを言っているのでしょう。
G-Autois the first and the largest organised fleet auto rickshaw service of India that provides 24X7 Auto-On-Call.
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