アートなジェラート屋Melt In。禁酒州グジャラート、食後の締めに新たな選択肢。
公開日:
:
店・会社 / store, company, 食 / food
禁酒でドライなグジャラート州では、酒場の代わりに町のあちこちにアイスクリーム屋が点在しています。
1スクープでおよそ90円くらいで売られており、夜の9時過ぎになると食後のおじさんや家族連れが集まり始めます。メニューがとても豊富で味も結構おいしいです。
そんなアイス屋とは一風異なる”The Art of Gelato”を掲げたMelt Inというお店がアーメダバードにあります。サーティワンや他の地元のアイス屋と3件並ぶ激戦区(?)です。
オーナーは、若いインド人女性でイギリスでデザインの勉強をした方です。家族がVadilalという乳製品のビジネスを1907年からしており、そのアセットを活かした新規事業としてMelt Inがスタートしました。
商品から内装、メニューまで細かくデザインが施されており、アーメダバードにこんなおしゃれなお店がと驚かされました。アイスクリームは、回転する円柱の中に美しくストックされていています。飲み物も、コーヒー、紅茶から日本茶や中国茶まで広いラインナップです。
店内には、乳製品からアイスクリームが造られれるプロセスがビデオで流れており、高級感を感じさせる内容になっています。ブランドのコンセプト”The Art of Gelato”が随所に散りばめられているという印象。
店員は、インドの多くの地域では、ウエイトレスがほぼいないため、このMelt Inでもお揃いのTシャツを着たウエイターのみです。ちなみに、現場のマネジャーは女性でした。
肝心の味ですが、今回試したRaspberry Rage(Rs150:260円)、Madagascar(Rs150:260円)、Chocolate Orange(Rs100:170円)は作りこまれた濃厚な味でとても美味しかったです。値段は、街角のアイス屋の3倍ほどしますが、1時間ほど滞在した店内は次々とインド人のお客が来店していました。アーメダバードに駐在中の若手社員の話では、いつもかなりにぎわっているとのこと。そんな彼は、全メニュー食べたといいます。
インドの大衆店といえば、見た目より実益、サービスはぶっきらぼう、釣り銭が準備されていない、という印象もありますが、Melt Inは完璧とは感じませんでしたが、顧客体験をデザインする志ものとに行われています。特に、商品にまつわるストーリーづくり、店内の雰囲気、味については、ハイレベルです。
顧客体験を加味した商品・サービスの提供の取り組みを、デリーやムンバイではなく、アーメダバードで目の当たりにした経験となりました。これから、グジャラート州の大都市ではこういうお店が増えてくるでしょうね。楽しみです。
関連記事
-
インド・グジャラート州の水事情
インドでは水に気をつけろとよく言われています。前職のとき、インド出張が決まると、シャワーの水が危険
-
インド・デリーの最高級ショッピングモールDLF Emporio(エンポリオ)
デリーの最高級モールDLF Emporioを訪れました。2012年10月に続き2回目です。そのと
-
インドのコンビニ TWENTY FOR SEVEN CONVENIENCE STORE@ニューデリー
ニューデリーのSaketという南部の町に出張中、コンビニらしきものがあったので入ってみました。
-
インド・デリーの電気街Nehru Place(ネループレイス)にはかつての秋葉原のような雑多さ健在。買いものは大変だが、割安?!
駅に大型店登場するも依然活気あるネールプレイス 私は小学生のころから電気屋をハシゴして製品チェ
-
アーメダバードのコワーキングオフィスWorking Company
起業家やフリーランスの人たちがオフィスとして使うコワーキングスペース(仕事場所を借りられるオフィ