インドのビジネス国際サミット バイブラント・グジャラート2015 / Vibrant Gujarat
インド・グジャラートを起点に、インドでビジネスを展開したいと考える方々向けの大きなイベントが1月11日から13日にかけて開催されます。
現首相のモディ氏が知事のときにはじまったビジネスサミットで、国内外のビジネスリーダー、エコノミスト、政策立案者、投資銀行家、多様な機構・組織、研究者、 思想家が世界中から一同に介する場になります。
グジャラート州の州都ガンディナガルのMahatoma Mandirという会場で行われます。場所はこちらです。
とにかく大きな規模で州が力を入れているイベントです。その根拠として、まず初日に首相のモディ氏が登壇します。そして、日本や他の国の参加者が年々増えています。この辺りは、興味深いです。やはりいくら「すばらしい」と口で言っても、客観的な評価はどのくらいどこから参加しているのか、という点は重要です。
八木 毅氏(駐印日本大使)
“Ten years ago, there were only six Japanese companies, operating in Gujarat but now (in 2013) there are sixty.”
「10年前、グジャラート州に日本の会社は6社あっただけです。2013年現在、それが60社になりました」
Patrick Brown / パトリック・ブラウン(カナダ国会議員)
“Only three Canadian representatives attended the very first Vibrant Gujarat (Summit) and today (6th Summit) our contingent is over 200 delegates.”
「第1回のバイブラント・グジャラート・サミットに出席したときは、カナダからの出席者はたったの3人でしたが、第6回目の今日は200人以上が出席しています。」
そして、定性的な評価もインド産業界の超大物であるTataの会長が言えば価値が違います。
Ratan Tata / ラタン・タタ(会長、タタ サンズ)
“Gujarat stands out different and perhaps better than anyone else in the country in meeting all its goals.”
「グジャラートは卓越している。おそらく、この国のどこよりも掲げた目標を達成している。」
何が得られる場なのか
- グローバルネットワーキングとビジネスチャンス
- 政策立案者との一対一の面談
- 世界を見据えた投資に関するあらゆる議論の機会
- 参加者のブランド紹介の機会
- 産業や政府との相互有益なパートナーシップの構築
- 現在の投資プロジェクトに関わる州の経済開発機構との直接的なつながりを構築する機会
- 各産業エキスパートから学ぶ機会と経験と知識の共有の機会
- 展示会における参加者の実績展示の機会
8つのメリットがうたわれていますが、ざっくりいうとネットワーキング、PR、商談ではないかと思います。
下記は、2015年の参加規模予測です。
2015年の来場者・国・企業予測
- 参加者数:2,000社以上
- 推定来場者数:200万人以上
- 推定各国代表者数:2,500人以上
- 参加国数 101国以上
ただでさえ移動が大変なインドで、一同が介するというのは確かに魅力的です。
注目のトピック
サミットでセミナーのトピックに上がっている内容を見ると、どんな産業にニーズがあるのか見えてきそうです。
- International Finance Centre – A Platform for Global Business
国際金融センター グローバルビジネスのためのプラットフォーム - Gujarat: Preferred Hub for Defence Production
グジャラート:防衛生産のための推奨ハブ - Smart Cities for Next Generation
次世代に向けたスマート都市 - SMEs : Gearing up for Global Competitiveness
中小企業:国際競争力の向上 - Sustainable Energy for All
全市民に向けた持続可能なエネルギー - CSR : Touching Lives and Making an Impact
企業の社会的責任(CSR): 社会や人々の生活への影響とインパクト - Health for All : Leveraging Technology, Innovation and Enablers
全市民の健康:技術、革新、実践者の拡大 - Water Management & Climate Change / 水資源の管理と気候変動
会場のある州都ガンディナガルは、次世代スマート都市を何年も前から目標としていますし、一歩も二歩も進んでいるエネルギー問題はグジャラートから他州へ技術やシステムの移転はありうる話しだと思います。CSRも法改正で必ず行わないといけないインドですから、何をどの位して自社活動と市民、地球への価値をどう高めるかもホットな話題でしょう。
さて、本イベントの参加は、ウェブサイトの登録(Registration)からです。
現在、アーメダバード市内、ガンディナガル市内とホテルがかなり取りづらいようですので注意が必要です。
参考情報
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